店舗経営に正解はない

私は過去に通信業界の実店舗にて責任ある立場にいました。
店舗自体は通行量のある通りに面しており、本部からの期待も厚い店舗でした。
ただ問題があるとすれば、長年、業界の激戦区としている地域であることと、面している通りは目的地となりうる地域でない為、素通りする人がほとんどという事。
この為、過去の好実績は店舗オープン当初の頃のみ、赴任前の数年は業績悪化が続き、店舗従業員も削減の一途を辿っていました。
ここで私が行った事は、大きな改善とは言えない、店舗運営には支障が出ない程度の改善です。
実際勤めている方は分かると思いますが、様々な所で目にする成功例というのは、時期と場所とスタッフのスキルなど様々な要因が当てはまった夢物語であって、大きな成功例を他の場所で試したとしてもほぼ失敗します。
私はこういった考えでしたので、小さな成功例を目指し行いました。

まずは新規顧客の獲得。
といっても通信業界の場合は販売とともに契約が発生するので既存顧客の確保は大変容易です。
なので新規顧客の獲得というのが、最も求められる業界となります。
SNSを活用した方法というのは様々に紹介されていますので割愛しますが、私自身が最も重要視した事は、従業員の意識と来客数、接客数の向上です。
業績不振が続いている店舗ではありがちですが、従業員に対するプレッシャーというのは大きいものです。
元々の来客数が多い店舗でしたら、プレッシャーを与え、回転率を意識した販売促進が良いと思いますが、来客数の少ない店舗では逆効果だと感じました。
これは、積極性を無くせという事ではなく、接客の着地点を成約ではなく繋がりを作る事にし、余裕を持った接客をさせる。
責任者としては、なかなか胃が痛くなる内容ですが、長年不振が続く店舗では目先の実績は追わない方が良いと思います。
従業員の意識が改善出来れば、あとはイベント等の企画立案、予算の組み立てと営業陣の仕事となってきます。
特に予算が伴うイベントは当日実績のノルマも高くなりますが、平時の実績が改善するまでは責任者として責めを受けるしかないです。
また、従業員一人一人の意識が改善されたイベントでは雰囲気も全く違うものとなり、来客数の向上、接客数向上が実現します。
地域にあった企画立案が出来れば問題ありませんので、周囲の店舗リサーチと過去の動向を調べ行えば問題ありません。

私の経験から最も重要だった新規顧客の獲得は以上のように行いました。
ただ、冒頭で述べた通り大きな改善はいたしません。
胃の痛さを考えれば、ごく僅かな業績回復ではあります。
しかし、この回復が業績好調トレンドの入り口となる可能性もありますので、是非お試しを。